和歌山市からローカル線で行ける加太(かだ)・友ヶ島を紹介します。
どこかに行くついでにここに立ち寄る、というよりはここをピンポイントで選んで丸々一日楽しんでいただきたいところですね。
国立公園である友ヶ島の最大の見どころは、軍事要塞として使用されていた当時の砲台跡などが使用されることなくひっそりと残されているところです。
ラピュタの世界みたいだ、と話題になってるんだよな
レトロな雰囲気がなんともいい味になっていて、コスプレイヤーさんにも人気ですよね。
ラピュタといえばこんな世界観。
非日常の景色や体験を存分に楽しめる加太・友ヶ島の旅のレポートが何かのお役に立てていただければ幸いです。
出航時間には要注意。友ヶ島でラピュタやサマータイムレンダの世界観
友が島といえば「まるで天空の城ラピュタの世界観!」と、注目され話題の無人島です。2022年4月からは「サマータイムレンダ」というアニメが始まりこの物語の舞台とされています。
島へ渡るにはフェリー・友ヶ島汽船に乗って行きます。20分ほどの乗船です。
出航まであと3分。危うく帰りの船に乗り遅れそうになるピンチに!
この日は天気予報で翌日が大荒れになるとのことで通常の便と時間が変更になり、島での滞在時間2時間限定かつ午前便のみの運航。本来ならマップをしっかり確認しながら歩き進めるべき状況でした。
とにかく有名なポイントは外せないだろう、と第三砲台跡から周る時計回りルートを選びました。
和歌山市のホームページから地図の載ったパンフレットをダウンロードできます
スマホで確認もできるし、誘導板もあるし本能に従って前進するのみ
と思っていたかはわかりませんが体力不足の私と歩調を合わせることもなくマイペースに進んでいくんです。
次はどこ周る?の確認もしようがない一本道なのでドンドン進む息子。
でも一番重要なことを確認していませんでした。
まさかの「通行止め」区間あり。
そのまま一周できるんじゃないの?という焦り。
慌てて出発前カメラに撮った案内図の画像を探します。
あ・・・✕印ついてる
ちなみに島の左側、干潮時に虎島に渡れるルートも見どころなようですがこちらも今は通行できません。
道を引き返さなければ帰れない、と気づいた時は出航20分前。
たとえ距離が1キロだったとしても途中けっこうきつい山道だったよなぁ、と思い返し半分諦めの境地。
気持ちは走っているけれど全く足が上がらず(苦笑い)息はゼイゼイ。
死にそうな形相になりながらもどうにか間に合って船に乗ることができました。
出航は12時40分。この日の最終便だからなのか、私たちより少し遅れてきたご高齢のグループが乗船を終えるまで待ってくれていたので実際には少しだけ余裕ができました。
とはいえ、もしも本当に乗り遅れてしまった場合はどうなるんでしょうか。
友ヶ島へ渡る際は事前の確認と時間の管理をしっかりな
時を忘れて見回った砲台跡と目の前に広がる美しい海
日本にいながら、しかもわりと近いところにこのような廃墟が残る場所があるとは長い間知らなかったな。
好奇心を刺激されるままにあちこち見回ってきました。
途中の山道は先ほどの画像でわかるように石がゴロゴロしていたり所々斜度がきつくなることがあるので、運動靴など山に相応しい格好で行くことをおすすめします。
夏場は日焼け止めや虫よけも必要かな?
第3砲台跡
ここが一番よく写真で見る場所でしょうか。砲弾貯蔵庫内は真っ暗と聞いていたのですが、灯りがともされていたので心配は無用でした。
タカノス山展望台と灯台
展望台から遠くに見えるあの小さな灯台に歩いて行ける距離とは思わなかった。けどたどり着いてしまった。(結果慌てる事態に・・・)
旧海軍聴音所跡と眼下に広がる海
ここはメインルートから外れているので時間がある時に計画的に来るべきだったね。生活感が少し感じられる廃墟としては見どころです。
第2砲台跡
砲台は全て設置されたものの使われることなく戦後をむかえたそうです。ですが、今後も使用されることがないようにと破壊されたということです。
3時間もあれば余裕で見て回れるはず。(通行止めが解除されてなくても)
普段なかなか見られない世界観に浸れる景色をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
意外と捨てにくい人形。加太の淡嶋神社で供養してもらいましょう
断捨離をしていて、これは残すべきかどうか悩んでしまうモノのひとつに人形やぬいぐるみなどあげられませんか?
ゴミ袋に入れて普通に一般ごみとして捨ててダメなわけではないのでしょうがなんとなく捨てにくいもの。
そこで今回長い間新鮮な空気を吸うこともなく、押入れの奥にしまい込んでいた五月人形を神社に奉納、供養してもらうことにしました。
和歌山・淡嶋神社はこんなところ
淡嶋神社は和歌山市の加太(かだ)にあり、大阪との県境に近いですが大阪市内中心部から車で1時間半くらいです。
淡嶋神社境内には他に類を見ないほどおびたたしい数の人形が奉納されていて圧巻です。
歴史ある淡島神社には、長い時代を静かに生き抜いてきた見事な雛人形が、数多く残っています。この多くは、紀州徳川家から奉納されたものです。
姫君誕生のおりに、その初節句には必ず一対の雛人形が奉納されました。
引用元:淡嶋神社公式サイト
人形だらけというと想像だけだとちょっと怖い感じなのかと思ったけれど、実際に行ってみたら全くそんなことはなかったです。
事前に準備すること
志し
焼却委託料(1500円)と供養料→いくらで!という決まった額はないので(お気持ち代)困るやつですが、合わせて3000円用意し白い封筒に入れました。
表書きは検索で「玉串料」「初穂料」など出てきましたが素直に「供養料」でもよかったかも。
台座を外す
台座やケース、付属品の飾りなどは受け付けできないので外します。
と言っても外し方がわからず当日そのまま持って行ったのですが、現地に工具もたくさん用意されていたし外し方も教えてもらいました。
受付の日にちを確認しておく
受付できない日・・・仏滅の日すべて、12/20~1/3 、2/20~3/3
時間は9時から16時まで
当日受付で形代を受け取り、名前と住所、願い事を書いて人形を奉納し本殿でお参りすればオッケーです。
加太の海の幸をいただく
友ヶ島で散策と爆走ならぬ爆走をし、人形は無事に奉納できたので最後は美味しいごはんを食べて帰りましょう。
参道にはお店が三つあります。満幸商店のしらす丼が有名だとあとから知りました。
私たちは先田商店さんでおひるごはん。
お店のおばちゃんがとても元気で愛想良くておいしくいただくことができました。
店の外観写真を撮ってなかったですが、鳥居くぐって一番最初のお店です。
周辺には宿泊施設もあり、ご飯を食べられるところはいくつかあるので要チェックです。
加太へのアクセス。注目したい南海電鉄“めでたいでんしゃ”
自分自身はマイカーでの移動ばかりなのですが、たまには電車の旅もいいのかもと思わせてくれるようなかわいい電車が存在します。
南海電鉄の加太線「めでたいでんしゃ」
和歌山市駅から加太駅を走るローカル線です。
マイカー派のわたくし、この電車に乗ったことがないのですがとてもかわいらしい!
これはたまたま数年前に見かけた時に思わず写真に撮ったもの。名前があるんですねぇ。
「かい」くん以外にもピンク色の「さち」
二匹の間に生まれた赤色の「なな」
黒が基調の冒険・音楽をテーマに海賊船のような楽しい「かしら」
かしらは「なな」の叔父さん
まさかの家族設定だった!
特設ページで確認し、ぜひ本物の車輌を見て乗って楽しんでみてくださいね。
車で行くなら
》阪和自動車道 泉南IC(大阪方面からのみ)から加太港まで 約45分(約26km)
引用元:和歌山市ホームページ
》阪和自動車道 和歌山北IC(大阪方面からのみ)から加太港まで 約40分(約17km)
》阪和自動車道 和歌山ICから加太港まで 約45分(約18km)
【駐車場】加太港駐車場 700円/1日
※駐車場代はおそらくシーズン中は値上がりするかと思われます。
おわりに
写真で紹介する加太・友ヶ島の旅、いかがだったでしょうか。
友ヶ島は廃墟好きな方、アニメの聖地的楽しみ方、写真好きな方、アウトドア散策・ハイキング好きな方、様々な方におすすめできます。
余談ですが、今年3月に放送された鉄腕ダッシュで城島さんが葛城修験で登った崖をフェリー船内で遠くから眺めることもできますよ。
そして淡嶋神社で人形供養。罪悪感なく手放すことができますね。
こちらの神社では郵送による人形の受付はしてないのですが、全国各地からの郵送も受け付けるお寺もあるようです。
和歌山市の加太で楽しむ小旅行。前日入り、もしくは朝早くから向かうことができれば丸一日楽しむことができます。ここでしかできない体験をたくさん持ち帰ってみてはいかが?
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