子どもが音楽家になりたいと言ったら親はどうする?

卒業、就職、進学、進級と、それぞれが新生活を始める季節になりましたね。ご自身がその当事者でなくてもご家族が…とか。

わが家はこの春長男が大学を卒業しまして、一応新社会人になります。歯切れ悪くなりますけど社会人です

タイトルでも言ってるように息子は音楽家(楽器演奏者)になりたくて音大へ行きました

最初に言い出したのは高校一年の夏、学校での最初の三者面談の時でしたね

正直、マジかよ・・・って思いました。そりゃあ夢を持つことはとても大事だし素晴らしいこと。でも厳しい世界であることは言うまでもないじゃないですか。

さて、今回は

音楽家になる夢がある息子を持つ場合の親の気持ち、などを素直に綴っていこうと思います
悩みや迷いの具体的な解決方法よりかは、同じように悩まれている方や同じような経験をされた方の気持ちに寄り添えたら嬉しいです

目次

気になる私大の音大、学費

ねーねー、音大の学費って相当かかるんでしょう?

はい、ざっくり言うと私大音大は私大文系の2倍かかると思ってください

正直一般的な学部の学費のリアル、経験はないのでネットで調べて知ることしかできないですがたぶんそういう事だと思います

ちなみにうちの場合、入学金30万円でしたので初年度はそれプラス前期に100万弱、後期に100万弱で合わせて200万弱は納めております・・・

こっわ。あらためて数字見ると怖いわー

音大の学費についての記事を見つけたので参考にしてみてください

学資貯めておくーー言うてコツコツ貯めててもあっという間になくなるのが現実。だから学費用としてではなく、目的は特に決まっていない定期預金等から取り崩したり、この2~3年の間は稼いだお金を学費に回していたことになります。

それから、それから・・・自宅から大学に通うのはかなり微妙な距離でしたので部屋を借りて一人暮らしをしていたんですよ。だからその仕送りもしていました。

結果的に学費も仕送りも最後までやり通したけれど、うちは決して裕福な家柄でもないし、旦那の稼ぎが全てを可能にしてくれたと言って過言ではないよね。

音大に行くことはお金がめちゃくちゃかかることくらい息子自身もわかっていたとは思うけれど、それを押し通してでも行きたい!楽器を学びたい!と本気で夢中になっているものだから、もしも4年間の大学卒業した後「院へ行きたい」と言い出すんじゃないかと心のどこかで思ってヒヤヒヤしていました。

ですが、一応進路を決める時の家族会議で

「大学4年間は面倒見てやる。そのあとはちゃんと自立すること」という約束だったので、それを守るつもりなんだろうな、と思います

息子はどう成長できた?

それはそれはもう、多分わき目も振らず飽きる事もなく大好きな楽器の奏者になりたくて行ったわけですから、演奏の表現や技術面では大きく成長したのだと思います。

音楽の世界にハマったきっかけは私の影響と言っても過言ではないかもしれないのですが(私が元吹奏楽部で、息子を幼少期からヤマハ音楽教室に通わせていた)正直どんな演奏が良くてどんな演奏が未熟なのか素人には分かりません。

しかも息子の担当する楽器はハーモニーの低音部を支える部類なので、スタンドプレイやソロで演奏する機会はほぼありません。

ですが先日、卒業演奏会があってそこで何年かぶりに彼自身のソロの演奏を聴くことができたのです

ソロ演奏を聴くのは高校生の時のソロコンテスト以来だったから直に成長を感じられて感慨深いものがあったわ

息子は元々プロオーケストラの演奏家になりたいっていう憧れがあったんですよね。実際になれるのはほんのひと握り。音楽に限らずその世界で売れるのは本当に厳しいことです。

なれるかなれないか、で進路を決めるんじゃなくてなりたいからその道に進む!という真っ直ぐすぎる強い気持ちって簡単に言えるもんじゃないですよね。

客観的に考えてそれって本当に凄いことだなと思います。

あと、やりたい事学びたい事に夢中になってる姿ってのはこちらとしても嬉しいものです

親としてできる事は何だろう(反省点は多い)

これ、永遠のテーマかもしれないし一生悩み続けているかもしれないですね

だって正解誰も教えてくれないですもん笑

音大、美大、演劇、芸術や文化を学ぶ事はとても有意義で価値のある学問のひとつであると私は理解していますが、実際にその学びを仕事に活かす事はとても困難である事は明白です。

音楽、芸術や文化は決して失ってはいけないしそれによって日々を潤してくれたり心を癒されたり欠かせないものであるはずなのに、それを生業とするにはあまりにも厳しくて残酷です。

同じような事を2回も言いましたが、全てはそこなんですよ。学びを収入に結びつけるのがいかに難しいか。そんな事は本人も承知の上だとは思うけれど、だからと言って実際にどうしたらいいのか誰も教えてくれない。

音楽で生きて行くという夢を持つことは素晴らしいけれど、現実的に生活を維持しつつやりたい事を仕事にするために自分は今度どう考え、どう行動していくべきなのかという問題を一つずつ突き詰めていく作業が必要だと思うのですが・・・そういう大事なことを気づかせられないうちに卒業まできてしまったなーと後悔しています

今でこそ私自身がなりたい自分になりたくてブログを始めるにあたり、本を読むようになったりして新しいことを学び自分を見つめ直し、行動に移すことを始めていますが、そういう話はもっと早くからできていたら良かったなと心底思います

せめてもの気づきを持ってほしいということで息子には二つの本を紹介してます

子育てと親育ては同時スタートだよね

子育てと称して時には親の立場で、大人の立場でちょっと上に立って子を教育したつもりになったりしますがちょっと待って。私だって親としては子どもが生まれたその日が0才だったね

そんな生まれたての親が正しく子どもを育てるなんて、無理 

↑完全に自分を甘やかす言い訳になってますけど

いきなり本番の子育てステージだし武器も何もなく自分だけの感覚・・・正解でも不正解でも判定もなくただ日々は流れていく

そもそも子育てに正解はないはずですけどね。でもちょっとくらい確認したいですよね、できるものなら

今だって悩みますよ。このまま食べていけない社会人ならどこまでどんなサポートをすべきなのか、それとも全く知らないフリして突き放すべきなのか。私が何かを教えるなんてそんな知識もないし、それこそ自分でもがいて探して見つけていくべきものだし

考えが堂々巡りです

見守り方が超難しい!!!!

まさに親としての資質を問われてます、今。

自分なりの結論として、子供がどんな夢を見てもいいがそれを実現に近づけるためにどんな行動をとるべきかを考えさせることを小さい頃から一緒に学べばよかったなーと思います。

小さな子に難しいことを考えさせるわけではなく、手に入れられそうで簡単に入れられないような物があった時(例えばお菓子とかおもちゃとか)すぐに与えるのでなく、どんな行動を取ったらもらえるのかを考えさせるのがいいのかな?と思ってます

今思っても過去には戻れないですけど、今できることもあるかもしれません

私は子が自分のなりたい自分になって多幸感たくさん感じられる人生を送ってくれる事を願っています

同じように思っているお母さんたち、いらっしゃったらお話してみたいなぁ

最後まで読んで下さりありがとうございました

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